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無痛分娩ができる病院は?24時間対応は全国332か所だけ

2026 9/25
産院えらび
無痛分娩ができる病院を探す妊婦。健診で医師の診察を受けている

わたしは2回とも帝王切開だったので、無痛分娩を選べませんでした。

それでも1人目のときは、真剣に探しています。「痛いのが怖い」と言ったら、母に「みんな痛いのを我慢してきたんだから」と返されて、それがまた嫌でした。

このサイトには、厚生労働省が公表している全国の産院のデータが入っています。せっかくなので、無痛分娩ができる産院がどれだけあるのかを調べて載せています。母数は、お産を扱っている全国2,418施設です。思っていたより、ずっと少なかったです。

目次

無痛分娩ができる病院は全国で893か所でした

お産を扱う2,418施設のうち、「希望すれば無痛分娩ができる」と答えていたのは893か所でした。3施設に1つくらいしかありません。

残りの内訳も書いておきます。

希望すればできる893か所(37%)
条件によってはできる122か所(5%)
取り扱いなし384か所(16%)
回答なし1,019か所(42%)

回答なしが1,019か所もあるのは、厚生労働省の調査に答えていない項目があるからです。無痛分娩をやっていないとは限りませんが、こちらからは分かりません。気になる産院が回答なしなら、電話で聞くしかありません。

読者読者

近所の産院でできると思っていました…そんなに少ないんですか?

さとみさとみ

わたしも同じように思っていました。麻酔科の先生がいないとできないので、小さい産院ほど扱っていません。住んでいる場所によっては、そもそも選べないこともあります。

無痛分娩ができる病院の割合は、都道府県でここまで違いました

いちばん驚いたのが、地域差です。同じ日本なのに、住んでいる県で選べるかどうかが決まってしまいます。

千葉県103か所のうち58か所(56%)
東京都238か所のうち130か所(55%)
神奈川県147か所のうち77か所(52%)
福岡県113か所のうち53か所(47%)
大阪府170か所のうち63か所(37%)
青森県25か所のうち2か所(8%)
秋田県19か所のうち1か所(5%)
岩手県23か所のうち1か所(4%)

千葉と東京は半分以上の産院が無痛分娩をやっています。岩手県と秋田県は、県内で1か所だけです。

この数字を見たとき、里帰り出産をする方は気をつけてくださいと思いました。いま住んでいる場所でできても、実家の近くでできるとはかぎりません。里帰り先の県で数えてから決めてください。

自分の県を数えたい方は、都道府県のページから見られます。
⇒都道府県から産院を探す(全国1,907施設)

無痛分娩の費用はいくら?中央値は10万円でした

無痛分娩の費用を公表していたのは460か所です。金額を並べてみると、こうなりました。

  1. いちばん安いところ 1万円
  2. 真ん中 10万円
  3. いちばん高いところ 60万円

10万円以下のところが269か所で、公表している産院の6割近くを占めます。20万円以上のところは23か所だけでした。

ここで大事なのが、無痛分娩の費用は、出産費用の総額には入っていないということです。産院のページに「総額60万円」と書いてあっても、無痛にすればそこに10万円が足されます。

出産育児一時金の50万円で足りるつもりでいると、ここで足が出ます。わたしは結局、帝王切開になったので無痛分娩の費用はかかっていません。でも調べていたころは、無痛分娩の費用も総額に入っているものだと思い込んでいました。

手元からいくら出ていくのかは、うちの診断ツールで出せます。無痛分娩にチェックを入れると、金額に足して計算します。
⇒マタニティ出費診断で、自分の手出しを計算する

無痛分娩に健康保険は使えますか?

読者読者

無痛分娩の10万円に、健康保険は使えないんですか…?

さとみさとみ

使えないんです。ふつうのお産と同じで、無痛分娩も健康保険の対象外なんですよ。追加の10万円は、全額が自分の負担になります。

ただ、確定申告のときの医療費控除には入れられます。1年間に払った医療費が10万円を超えていれば、超えた分が所得から引かれるしくみです。出産の年は健診も入院もあるので、わたしは2回とも申告しました。

だから、出産にかかった領収書は全部とっておいてください。わたしは1人目のときには大事にとっていなくて、家じゅうを探すはめになりました。

東京都に住んでる妊婦さんは、無痛分娩の助成を調べてください

東京都は、無痛分娩の費用を助成する制度を作っています。自治体によって金額や条件が違うので、住んでいる区市町村の窓口で聞いてください。

わたしが産んだころには無かった制度です。同じように助成を始める自治体が出てくるかもしれないので、妊娠が分かった時点で一度調べておくと損をしません。

24時間いつでも無痛分娩ができる病院は332か所でした

無痛分娩でいちばん知っておいてほしいのが、麻酔に対応している時間です。

無痛分娩ができると答えた893か所のうち、24時間対応できるのは332か所でした。残りの546か所は、時間帯に制限があります。

制限があるというのは、平日の日中しか麻酔科の先生がいない、という意味です。夜中に陣痛がきたら、無痛にできないことがあります。

読者読者

無痛分娩ができる産院を選んだのに、無痛にできないことがあるんですか?

さとみさとみ

あります。陣痛がくる時間は選べませんから。だから「無痛分娩できますか」だけでなく、「夜中や休日でもできますか」まで聞いてください。当日になって知っても、もう遅いですからね!

計画分娩になる産院と、陣痛がきてからの産院があります

時間帯の制限と関係しているのが、陣痛をどう扱うかです。893か所の答えを分けると、次のようになりました。

計画分娩と自然陣痛のどちらでも対応580か所
自然に陣痛がきてから対応173か所
計画分娩のみ119か所
計画分娩とは?

産む日をあらかじめ決めて、薬で陣痛を起こす方法です。日中に産めるので、麻酔科の先生がいる時間に合わせられます。

産む日が決まっていると、里帰りの日程も、夫の仕事休みも、上の子の預け先も先に決められますよね。

わたしは2回とも帝王切開で日にちが決まっていたので、段取りは楽でした。あらかじめ予定が立つのは、慌てなくて良いし気持ちが楽です。

一方で、自然に陣痛がくるのを待つ方針の産院が173か所あります。夜中に陣痛がきても対応する体制がある、ということでもあります。どちらがいいかではなく、自分が納得できるほうを選んでください。

無痛分娩ができる産院の選び方は?5つのチェックポイント

1人目のときに候補を並べて、比べた項目を書いておきます。

  1. 夜中と休日も麻酔科の先生がいるか。ここが最優先です
  2. 追加費用はいくらか。総額とは別に払います
  3. 計画分娩か、陣痛を待つ方針か。里帰りの日程に関わります
  4. 年間で何件くらい無痛分娩をしているか。数をこなしているかどうかは電話で聞けます
  5. JALAに体制を届け出ているか。届け出ていれば、体制を外に公開しています

5つ目のJALAは、無痛分娩関係学会・団体連絡協議会という団体です。無痛分娩をどういう体制でやっているかを届け出た産院が、一覧に載っています。

数えたら、893か所のうち462か所が届け出ていました。無痛分娩ができる産院でも、半分ちょっとしか届け出ていません。届け出ていないから危ないという話ではありませんが、判断の材料にはなります。

うちの産院のページでは、届け出ているところに掲載ページへのリンクを置いています。気になる産院を開いて、無痛分娩の欄を見てください。

産院に電話するとき、無痛分娩について何と聞けばいい?

2,418施設を並べてみて分かったのは、産院ごとに答えが割れるのは3か所だけだということでした。なので、そこを聞けばだいたい大丈夫なはずです。

産院への電話で聞いてほしい3つ

「無痛分娩を希望しているのですが、夜間や土日に陣痛がきた場合も無痛にしていただけますか?」

「無痛分娩の費用は、出産費用とは別にいくらかかりますか?」

「計画分娩になりますか?それとも陣痛がきてからになりますか?」

わたしは1人目のとき、分娩予約の電話を3か所にかけています。受付の方はどこも慣れていて、こちらが聞いたことには、その場か折り返しで答えてくれました。

聞きにくいと感じるかもしれませんが、無痛分娩を希望する人がまず聞くことです。遠慮して聞かないまま産む日を迎えるほうが、ずっと困ります。

無痛分娩のデメリットは?産院の説明会で聞きました

1人目のときに参加した説明会で、無痛分娩の良いところだけでなく、注意点もひととおり聞きました。産院によって言い方は違うと思うので、必ず自分が産む産院で聞いてください。

わたしが聞いたのは、おもに次のような話です。

  • 背中に細い管を入れて麻酔を流すので、その処置自体に時間がかかる
  • いきむ感覚が弱くなって、吸引や鉗子を使うことがある
  • 計画分娩にする場合は、予定日より前に産むことになる
  • 費用が出産費用とは別にかかる
  • 陣痛の時間帯によっては、希望しても無痛にできないことがある

こうやって並べると不安になる方もいるかもしれませんが、説明を受けたうえで選んでいる方がたくさんいます。不安なところを質問できる産院かどうかも、選ぶときの材料になりますね!

無痛分娩の産院は、何週までに決めればいいですか?

無痛分娩をやっている産院は数が少ないので、埋まるのも早いです。県内に数えるほどしかない地域だと、1か所埋まった時点で選択肢が消えます。

わたしが1人目のときに分娩予約の電話をかけたのは妊娠6週でしたが、それでも東京の産院から「枠が少ないので、早めにお決めください」と言われています。無痛分娩ができる産院なら、取り合いはもっと厳しいはずです。

妊娠が分かってすぐ動いても早すぎることはありません。心拍が確認できたら電話して大丈夫です。

逆に、20週を過ぎてから無痛分娩の産院を探すのは、かなり大変になります。近所に1か所しかない地域だと、そこが埋まった時点で選べなくなるからです。

岩手県や秋田県のように、県内で1か所しかない地域もあります。数が少ない県ほど、早く動いてください。

同じ県でも、産院が集まっているのは県庁所在地のあたりです。車で40分かけて通うことになる方もいます。通う回数は妊娠後期で週に1回まで増えるので、距離も一緒に考えておいてください。

読者読者

40分かけて通うのは大変そうですが、それより陣痛がきたときが心配です…どうやって行けばいいんでしょうか?

さとみさとみ

そこは産院を決める前に確かめておいてください。夜中に陣痛がきたとき、誰が運転するのか。ご主人が単身赴任や夜勤だと、タクシーを呼ぶことになりますよね。地方だと深夜のタクシーがつかまらない地域もあるので、陣痛タクシーの登録ができるかどうかも聞いておくと安心です!

費用だけで産院を決めると、合計で損をすることがあります

無痛分娩の追加費用が安い産院を見つけても、それだけで決めないでください。出産にかかるお金は、足し算で決まります。

たとえば、無痛分娩が8万円の産院でも、もともとの総額が80万円なら合計88万円です。無痛分娩が15万円でも、総額が60万円なら合計75万円で収まります。

ここに個室の差額が乗ります。全室個室の産院だと、大部屋を選ぶことができません。1日あたり1万円の部屋に6日入院すれば、6万円が足されます。

だから、比べるのは無痛分娩の費用ではなく、合計です。総額と、個室の差額と、無痛分娩の追加費用を、3つ足してから比べてください。

産院ごとの総額と個室の差額は、それぞれの産院のページに載せています。足し算はマタニティ出費診断がやってくれるので、金額を入れて出してみてください。

わたしは2回とも帝王切開で、無痛分娩は選べませんでした

20代で子宮筋腫の手術を受けていたので、出産は最初から帝王切開でした。無痛分娩を扱っているかどうかは、わたしには関係のない項目になりました。

候補を並べて出産費用まで比べていたころは、自分で産み方を選べるものだと思っていました。

診察で帝王切開だと言われたときは、正直がっかりしました。麻酔で痛くないなら同じでしょう、と言われることがあります。でも、選べなかったという気持ちは、しばらく残りました。

だから、選べる立場にいる方には選んでほしいと思っています。痛いのを我慢するのが当たり前だという言い方に、付き合う必要はありません。

子宮筋腫の手術と帝王切開の話は、こちらに詳しく書きました。
⇒子宮筋腫の手術をしたら出産は帝王切開?2回経験した話

無痛分娩にしたいなら、産院を決める前に聞いてください

無痛分娩は、あとから希望しても変えられません。扱っていない産院で「やっぱり無痛にしたい」と言っても、できないものはできないからです。

産院を移ることはできますが、分娩の枠が残っているかどうかは別の話です。妊娠が進むほど、選べる場所は減ります。

産院を移るときの手順は、こちらに詳しく書きました。
⇒産院の変更はいつまでできる?わたしは1か月悩みました

もし、まだ分娩の予約を取っていない段階なら、いちばん動きやすいときです。無痛分娩ができるかどうかを先に聞いてから、予約してください。
⇒分娩予約はいつから取れる?妊娠6週で産院に電話しました

痛みの感じ方は人それぞれで、我慢できる方もいます。ただ、我慢するかどうかを自分で決められるのは、産院を決める前だけです。

この記事の数字について

「出産なび」(厚生労働省)が公表している2025年4月〜9月のデータのうち、分娩を扱っている2,418施設を数えました。産後ケア事業所など、お産を扱わない施設は母数から外しています。

⇒産院を探して、費用と条件を見る
⇒マタニティ出費診断で、自分の手出しを計算する

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この記事を書いた人

さとみのアバター さとみ

静岡県出身、東京都在住。2人の子どもを、2回とも帝王切開で産みました。20代のときに子宮筋腫の手術(腹腔鏡)を受けていたので、1人目から帝王切開が決まっていました。どちらも里帰り出産です。出産にかかるお金は、調べてから産むのと、知らずに産むのとで手元に残る金額がぜんぜん違います。実際に払った側の目線で、産院ごとの費用と、戻ってくるお金の話を書いています。

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