わたしは2回とも里帰り出産で、東京から静岡に帰っています。1人目のときは何も考えずに決めて、2人目のときは最後まで迷っています。
迷った理由は、上の子です。実家に連れて帰れば、そのあいだずっとじいじばあばにお世話を協力してもらうことになりますし、置いていけば夫が3か月近くひとりで面倒をみることになります。
帰る時期といる期間とお金のことを、わたしが実際にやった日程で書きます。あわせて、このサイトに入っている全国の産院のデータも並べました。
里帰り出産でいつ実家に帰る?産院の期限は34週でした
里帰り出産には、産院ごとに「この週までに一度は受診してください」という期限があります。お産を扱う全国2,418施設のうち、期限を答えていた1,134か所を数えました。
| 33〜34週まで | 551か所(49%) |
|---|---|
| 31〜32週まで | 268か所(24%) |
| 24週まで | 124か所(11%) |
| 25〜30週まで | 114か所(10%) |
| 35週以降でもよい | 77か所(7%) |
いちばん多いのが34週で、514か所がそう答えています。およそ半分の産院が、33〜34週までに一度来てくださいと言っています。
わたしが産んだ静岡県立総合病院は、32週までの受診が条件でした。表でいうと、少し早いほうのグループに入ります。産院によって2〜3週間の幅があるので、自分が産む産院の期限は自分で確かめてください。
34週までに受診すればいいなら、帰るのも34週でいいんですか?
受診の期限と、帰る日は別に考えてください。受診の日に日帰りで行って、あとで荷物を持って帰る方もいます。わたしは体が重くなる前に動きたくて、期限より早く帰りました。万が一、何かあっても、すぐに動けますしね。
分娩予約の期限は、受診の期限よりもっと早いです
同じデータで、分娩の予約の期限も数えました。答えていた938か所のうち、35%が24週までに予約してくださいと言っています。
いちばん多い答えは34週でしたが、20週までと答えた産院が145か所ありました。30週までというところも90か所あります。
受診は34週でよくても、分娩予約はもっと早く締め切られます。受診の期限と予約の期限を混ぜて考えてしまうのが、里帰り出産でいちばん多い失敗です。
分娩予約そのものの流れは、こちらに詳しく書きました。
⇒分娩予約はいつから取れる?妊娠6週で産院に電話しました
わたしが実家に帰ったのは、31週と30週でした
1人目は31週の終わりに帰りました。東京から実家の静岡まで、新幹線で1時間ほどの距離です。おなかが大きくなるほど移動がつらくなると聞いていたので、期限の32週より少し前にしました。
結果としては、これでよかったです。1時間でも新幹線の座席は狭く感じましたし、トイレに立つ回数が増えていました。34週で荷物を持って移動していたら、もっと大変だったと思います。
2人目は30週です。上の子を連れての移動だったので、さらに早めました。自分ひとりなら何とかなっても、2歳の子と荷物を持って動くとなると別ものです。
帰る日を決めるときに考えたのは、次のことでした。
- 移動の手段と時間。新幹線か車かで、つらさが変わります
- 産院の受診の期限。期限の1〜2週間前に着くようにしました
- 夫の仕事の区切り。荷物を運ぶのを手伝ってもらいました
- 上の子の保育園。2人目のときは、ここがいちばん重い条件でした
妊娠後期は、いつ何が起きるか分かりません。医師から「遠出は控えて」と言われる可能性もあるので、余裕をみて帰るほうが安心です。
里帰り出産はいつまで実家にいる?2か月と3週間でした
1人目のときは、産後2か月まで実家にいました。おっぱいも夜泣きも落ち着かないまま東京に戻るのが怖くて、ずるずると延びたのが正直なところです。
2人目は3週間で戻りました。上の子の保育園があったからです。だから、退院して実質1週間ちょっとで新幹線に乗っています。
戻る時期を決めるのに、わたしが目安にしたのは1か月健診でした。赤ちゃんの1か月健診を里帰り先で受けてから戻る方が多いです。1か月健診を里帰り先で受けるか、戻ってから受けるかで、いられる期間が変わります。
2人目のときは、1か月健診を東京で受けました。里帰り先の病院に「戻ってから受けても大丈夫ですか」と聞いたら、問題ないと言われています。
里帰り出産で夫はいつ来る?立ち会いは間に合いました
1人目のとき、夫が来られたのは出産の日と、退院の日と、あとは月に2回の週末だけでした。
わたしが産んだ病院は立ち会いができたので、陣痛がきてから連絡して、間に合っています。ただ、これは運です。平日の昼間に始まっていたら、間に合わなかったと思います。
2人目のときは、夫は上の子と東京に残る選択肢もありました。結局、上の子も一緒に連れて帰ったので、夫がひとりになっています。あとから聞いたら、そっちはそっちで寂しかったそうです。
新幹線代も、2か月で往復4回なら5万円近くになります。里帰りの費用として、交通費も数えておいてください。
ビデオ通話は毎晩つないでいました。それでも、画面ごしに見る赤ちゃんと、抱っこできる赤ちゃんは別ものです。夫が、「思っていたより小さいな」と、退院の日に初めて抱いたときに言っていました。
里帰りに何を持って帰って、何を置いていきましたか?
2か月ぶんの荷物になるので、1人目のときは段ボール3箱を実家に送りました。多すぎました。
持って帰ってよかったのは、母子健康手帳と紹介状と健康保険証、それから自分の枕です。枕は笑われましたが、眠れない時期に自分の枕があるのはありがたかったです。
置いていって正解だったのが、ベビー用品です。実家に届けてしまうと、東京に戻るときに全部運ぶことになります。ベビーベッドはレンタルできます。だから、静岡の実家で過ごしていた間はレンタルのものを使っていました。

実家で借りられるものは借りました。ベビーバスは近所の方から、バウンサーは姉からです。里帰り中の2か月だけなら、買わなくても何とかなるものですね。
上の子の保育園は、休ませても大丈夫ですか?
2人目のときに、わたしがいちばん調べたのがここでした。長く休ませると退園になるという話を聞いていたからです。
区役所で聞いたら、里帰り出産は認められている理由でした。ただ、休める期間には決まりがあって、うちの区は1か月までと言われています。それを超えると、いったん退園の扱いになります。
ここは自治体でも園でも違います。わたしのまわりでは、2か月まで大丈夫だった方も、1か月で切られた方もいました。里帰りの期間を決める前に、園と役所の両方に聞いてください。
結局わたしは、上の子の休みが1か月に収まるように戻る日を決めました。自分の体の回復より、保育園の期限のほうが先に決まったということです。2人目の里帰りは、そういう組み立てになります。
里帰り出産の助成金は?受診票が県外で使えませんでした
妊婦健診の受診票のことは、1人目のときのわたしが知らなくて損をしかけた話です。
妊婦健診の受診票は、住んでいる市区町村が出しています。だから、県外の産院では、その場で使えないことがあります。わたしは里帰り先の窓口で受診票を出して、使えませんと言われました。
そのときは健診のたびに5,000円前後を自分で払いました。毎週になる時期は、けっこうな金額です。
ただ、払ったお金は戻ってきます。多くの自治体に、あとから申請すれば返してもらえるしくみがあります。償還払いという呼び方をしているところが多いです。
健診代を返してもらうには、何をとっておけばいい?
- 健診の領収書。1枚も捨てないでください
- 診療明細書。何の検査をしたかが書いてある紙です
- 母子健康手帳。健診の記録のページを使います
- 使わなかった受診票。返却を求められることがあります
申請には期限があって、わたしの住んでいたところは出産の翌日から1年でした。自治体によって期限も金額の上限も違うので、帰る前に、住んでいる市区町村の窓口で聞いておいてください。
わたしは1人目のときに領収書を1枚なくして、その分は返してもらえませんでした。クリアファイルを1枚用意して、もらったその日に入れる。それだけで済む話です。
「里帰り先で妊婦健診を受けたとき、あとから払い戻しを受けられますか」
「申請にはいつまでに、何を持っていけばいいですか」
「産後の新生児訪問や、赤ちゃんの健診はどうなりますか」
里帰り出産のデメリットで、わたしが実際に困ったこと
いいことばかりではありませんでした。正直に書いておきます。
ひとつ目は、夫が父親になる時間が遅れることです。うちの夫が赤ちゃんを1日通して見たのは、東京に戻ってからでした。おむつも沐浴も、わたしのほうが2か月ぶん先に慣れています。そこから追いついてもらうのに、けっこう時間がかかりました。
ふたつ目は、実家との距離感です。母は手伝ってくれましたが、育児のやり方は30年前のままでした。母の時代は、赤ちゃんをうつぶせで寝かせたり、お風呂あがりに白湯を飲ませたりするのが当たり前だったそうです。でも、いまの産院ではどちらもすすめられていません。ありがたいのと、口を出されるのがしんどいのは、両立します。
みっつ目は、産後の手続きです。出生届は里帰り先でも出せますが、児童手当や乳幼児医療証は住んでいる市区町村の手続きになります。夫に頼んで動いてもらいました。
それでも、わたしはまた里帰りを選ぶと思います。夜中に3時間おきの授乳をしていて、朝ごはんが用意してあることのありがたさは、ほかに代えられませんでした。
里帰りしないで産むことも、2人目のときは考えました
2人目のときは、東京で産んで、産後だけ母に来てもらう形も検討しています。上の子の保育園を休ませずに済むからです。
比べてみたのは、次の3つでした。
| 里帰りする | 家事を全部みてもらえる。上の子の保育園を休ませる。夫と離れる |
|---|---|
| 母に来てもらう | 生活が変わらない。実家の父がひとりになる。家が狭くて寝る場所がない |
| 産後ケアやサービスを使う | 気をつかわなくていい。費用がかかる。予約が取れるか分からない |
うちは、母に来てもらう案が家の広さで消えました。1LDKに大人3人と子ども2人は無理です。
産後ケアは、住んでいる市区町村がやっている事業を調べました。宿泊できるところもあって、1泊あたりの自己負担が数千円のところもあります。自治体によって内容がまったく違うので、窓口で聞いてください。
結局わたしは里帰りを選びましたが、里帰りしか道がないわけではないと知れたのはよかったです。実家と折り合いが悪い方もいるでしょうし、帰れる実家がない方もいますよね。
里帰り先の産院の費用は、別に調べてください
出産費用は、産院ごとに違います。県が違えばもっと違います。里帰りするなら、実家の近くの産院の費用を調べてください。
費用は「出産なび」(厚生労働省)が公表している2025年4月〜9月の請求データです。うちのサイトは、それを産院ごとのページにまとめています。
見ておいてほしいのが、里帰り分娩を受け入れているかどうかです。数えたところ、受け入れると答えていたのは1,282か所でした。受け入れないと答えた産院も748か所あります。
実家から近いという理由だけで決めて、電話したら受け入れていなかった、ということが起こります。費用と一緒に、そこも見てください。
手元からいくら出ていくのかは、診断ツールで出せます。
⇒マタニティ出費診断で、自分の手出しを計算する
これから里帰りを決める方へ
里帰り出産で動く順番は、決まっています。先に産む場所を押さえて、あとから帰る日を決めます。逆にすると、帰る日が決まっているのに産む場所がない、ということになります。
妊娠が分かった時点で、里帰り先の産院に電話してください。里帰り分娩を受け入れているか、いつまでに受診が必要か、予約はいつまでか。受け入れと受診の期限と予約の期限を聞くだけで、あとの予定が組めます。
わたしは1人目のとき、心拍が確認できた日に電話しました。妊娠6週です。早すぎると思いながらかけましたが、あとで正解だったと分かりました。
産院を移る手続きそのものは、里帰りでも引っ越しでも同じです。
産院を移るときの手順は、こちらに詳しく書きました。
⇒産院の変更はいつまでできる?わたしは1か月悩みました
実家で過ごす数か月は、あとから思い出すと不思議な時間でした。これから帰る方が、日程で慌てなくて済みますように。
「出産なび」(厚生労働省)が公表している2025年4月〜9月のデータのうち、分娩を扱っている2,418施設を数えました。産後ケア事業所など、お産を扱わない施設は母数から外しています。
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